思考溜り

その名の通り、ここには思考が溜る。どんなに崇高でも、下賤でも、わたしの思考の全てはここに溜る。

タイトルのお話

良いタイトル、悪いタイトルっていうのあると思う。それについて個人的な基準? というかこういうのが好きっていうのを適当に話していこうかと。

特に構想とかなしに書いてるから読みづらいかもしれない。

 

 

まぁ良いタイトルとは何かって話なんですね。取り敢えず例を挙げると

パッと思い付いたのだとこんな感じ。他にも(勿論エロゲ以外にも)あるけど取り敢えずこれで。

これだけで

  1. 【名詞】の【名詞】
  2. (【形容詞/名詞】+)【名詞】
  3. 【主語】+【動詞】

というような形が挙げられる。実際これらの形が最も簡単に良いタイトルにすることができると思われる。

抑もわたしとしてのタイトルは主に内容との調和、語呂の良さ、簡潔さ。そして単純な見た目の美しさ。それらを統合してタイトルの良さとしている。上記はその四つをしっかり満たしている。ただまぁ、身も蓋もないことを言ってしまえば、第一印象が全てとも。とはいえそれはまったく正しいことであるとも思う。というのも物語に於けるタイトルとは一であり全である。その作品で最初に目にすることになるのはタイトルだろう。物語進行中も何度も見ることになるだろう。そして最後にもまた、見ることになるだろう。タイトルは作品に触れる限り常に付きまとうものである。だからこそ、タイトルはその一で、全てを表さなくてはならない。

少し話は逸れるが、よく受験英語で本文のタイトルとして最も相応しいものを以下の内から選びなさいという問題が出題される。これは生徒に教える際、必ず「一部ではなく全体に通ずる事柄を選択しなさい」と言う。そりゃ当たり前。なぜならタイトルだから。

ところで先ほど良いタイトル足らしめる要素の一つとして簡潔さと言ったが、これについては常にそうでなければならないというわけではない。長いタイトルと言えば、というレベルで話題に上がるなろう系作品、多くは不毛の限りを尽くしたものであることが多いが、語呂の良さという一点で見た場合意外にもわたしとしての基準は満たしているものが多い。まぁ抑もどんな馬鹿でも語呂の悪いものをタイトルに採用するかって話なんですがね。美しいかはさておき、決して言いづらい文ではない(というかなろう系なんて大体構文化してるし考える必要もないのかもね!←)。そう考えると語呂の良さはタイトルを決めるにあたっての最低条件であるように思える。

まぁ長いタイトルはなろう系だけではありませんよと。最近だと『さくらの雲*スカアレットの恋』なんかは短くはない。また同ライターの『もののあはれは彩の頃。』も短くはない。また言いづらくもないし、綺麗だとも思う。内容と照らし合わせてもよく全体を包み込めていると感じる。

でもなろう程長いタイトルはやっぱそんな見ないなぁって。いやー、抜きゲなら結構見るか。まぁそれくらい。正直なところ、あまりに長いタイトルはどこかふざけたような雰囲気が感じられるような気がするんだよね。製作に対して真摯ではないとかそういうのではなく(そういうのもあるけども)、内容がという意味で。というかそういう意図でタイトルつけてるんだろうなって作品は多いし。真面目に真面目な内容であんな長いタイトルつけるのってラノベ独自の文化的なイメージあるね。

 

ここで悪いタイトルなんかにも触れようかなと。取り敢えず例を出すと

例の如くこの羅列に意味はないです。パッと本棚見て目に入ったのがこれってだけ。

いつ空から行こうか。正直言わなくてもわかると思うんだけど、読点が多い! 最大でも一つだろ……とわたしは思いますがね。さっきさくら、もゆ。を良いタイトルとして挙げたけど、読点一つだし、句点はどうせ最後にしかつけないからノーダメだし。というかさくら、もゆ。は何より芸術点が高い。さくらもゆでもさくら、もゆでもなくさくら、もゆ。なんですよ。実際この三つだったらこれが一番いいしね。

というか朱門優のタイトル命名センスが致命的。きっと、澄み渡る朝色よりも、とか天使の羽根を踏まないでっとか。きっすみはまだいいとして、天使の~はちょっときつい(てかどうやって略すんだろこれ)。こうさ、内容的にももっと示唆に富んだタイトルだったらいいなぁと思ってる。

次はつきかななんだけど、最後のましょうってのタイトルにつけられるの嫌ってわかる? それで割と芸術点下がってる感じだね。まぁ逆に言うとそれだけ。

で、三つ目の幼馴染が絶対に負けないラブコメは……見ての通り。芸術点が欠片も感じられないよね。内容自体はつまんないとは思わなかったけどタイトルがカス過ぎる。ほーんとさ、なろうでもそうだけどタイトルは状況説明の場じゃないんだ。いや、分かるよ、昨今タイトルで状況を説明したほうがいい的な風潮あるんだよね。でもわたしにそんなの関係ないから無視するね! だからくそ!

 

……思うに、芸術点が殆どなのでは? それ以外の要素が単に副次的なものにしか感じられない。まぁ芸術点なんていうのも結局第一印象なわけで、それを細分化すれば最初の調和語呂簡潔さになるとは思うんだけど。

ただここまでいろいろ言ってきてなんだけど、世に出てる作品でこのタイトルゴミ! ってなる作品って実はそんなない。大体は「普通に良い」。

タイトルの影響ってさ、プレイ後の恍惚感の上乗せが一番あるかなーって思う。

「良い物語だった……」

という感情の中タイトルを見て、、、……も、もののあはれですねはい。はい、はい。つまりそういうことなんですよ。はい。