飛ばしていいよ
さて、私は常々思うことがある。
エロゲのライターは何かしらの不快要素を入れなければ気が済まないのだろうか。そこに何らかの意味があるのならいい。全く問題ない。しかしそうでないのなら一体何のために入れているのか。物語に影響が全くと言っていいほどないため、忘れがちではあるが、これはいわゆる「設定が死んでる」という状況に他ならない。まぁ物語に影響が殆どないのなら気にする必要はないのではないか、とも思うが、これに関して言いたいのはそこではない。どうして意味もなく不快になるような設定を入れるのか、という点である。因みに本作で見られた不快設定は以下の通り
- 女子寮が男子寮と比べて圧倒的に立派である
- 女子寮の部屋の大きさが男子寮と比べて２倍かそれ以上の大きさである
- 女子寮は間食程度の料理が３種類あり、それをいつでも食べることができるが、男子寮には１種類しかない。
(立ち絵ない写真撮ってなかった…ごめんね)
もしかして社会の風潮に準えて我々も男性蔑視しよう！ってことなんですかね？ だとしたらこういう設定があるエロゲの主人公は大抵他のエロゲよりも強めに前時代的な思考をするのはどういうことなんでしょうね。まぁとにかくこういう要素を入れるのはどうしてなのか、という話でした。
愚痴あり感想
本作はライターのジェンダー観等気持ち悪いと思うような描写は多々あったが、全体のストーリーとしてはそう悪くなかったと思う。大した工夫を感じる内容ではなかったが、堅実な内容であったし、おかしいと感じる展開もなかったように思える。
過去出会っていたわけでもないヒロインが主人公と出会って数日で惚れたなんてこともあったが、それはきっと些末な問題なのであろう。
日常描写、恋愛描写に関しては、面白いと感じる部分と退屈だと感じる部分が交互にやってきていたように感じた。どうも、慣れてはいるが文章を書くこと自体はそこまで得意ではない、そんな印象を受ける。
私の主観的な判断ではあるが、このように応用問題は～というような表現をする人は得てして頭が悪い。
例えば塾で、「基本問題はできるんですけど、応用問題になると全然できないんです…」と言い訳する生徒を私は大量に見てきたが、誰もがそれは応用問題ができないことへの免罪符でしかないことはわかっているし、なんなら基本問題もままならない人が多数だ。結局頭の使い方が間違っているということに他ならない。抑も基本問題ができることが応用問題ができないことへの免罪符であるのにも関わらず、基本問題ができていないというのは、即ち前述の言説は存在が全く意味をなしていないということである。
故に、私は「応用問題が～」などとほざく人々は頭が悪いと思っている。
普通に感想
この作品、どうにも気持ち悪いと思った描写が多いので、ヘイトが溜まっている。
先ほども述べた通り、全体として悪い出来ではなかった。
堅実というのも登場人物の能力、つまりメティスに関して、蒔いた設定を回収していないということもなかったように思えるし、終盤では主人公が能力の真意に気付き、覚醒するという王道展開。恋愛面に関しては少し告白までの流れが退屈だと感じてしまったが、全√通じて告白後は順当に恋愛を描写できていた。なお、美汐と風花以外の√は基本イチャイチャして申し訳程度のメティス要素入れたら終わりなので、忙しい人はこの二人だけ攻略すればいいかと思われる。
普通に感想だけ読んだ人には分量がかなり少ないと思われそうだけどここで終わりにする。
点数：５６ 文章：普通…と言うには少し劣る 味：おいしいくも甘くもしょっぱくもある。ごくごく少量苦味。
