今回はわたしの心に大きな影響を与えた名作エロゲを二つ紹介しようと思う。この感覚は是非とも共有したいので、もしこの記事を読んでプレイしてくれたという人は、是非ともわたしとお話しましょう。楽しみに待ってます。
本記事は重大なネタバレを多分に含むため、読むのはプレイ後が良いかと思います。
恋剣乙女
先ず初めに紹介するのはこちら。
実はこの作品、わたしが人生で二番目にプレイしたエロゲでもあります。それも相まってか、後に紹介する作品よりも大きく爪痕を残しました。はつゆきさくらをプレイして感情が昂っていた頃次にプレイするのを探すのに、fripSideが主題歌を歌っている作品で探していました。そこで見つけたのが恋剣乙女でした。OPの良さは勿論、キャラヴィジュアル、あらすじ、これらの要素は恐らく多くの人が第一印象として良いという感想を抱くことでしょう。
実際蓋を開けてみればうじうじして何もできず、他力本願、そのくせどこか偉そうにしてるカスみたいな主人公、なぜか主人公にべったりのヒロイン、そしてそれらを彩る熱い戦闘描写。もう好きにならない要素が見当たりませんね。
加えて個別ルート。本作では初めにコトナという伝承の龍について語られ、いかにもそれがラスボスです風に語られる。しかし本作においてコトナが登場することはない（FDには登場する）。イヴ、彼女はよくわからないまま主人公に惚れ、婚約を交わす。コトナ？ そんなのいたな状態である。まぁヴィジュアルは一番好み。柚、確か攫われたと思う。よく覚えてない。まじでつまｒ……面白かった。透子、今度は透子の方がうじうじして、まーーーじで無駄な恋愛模様……とも言えるか怪しい謎の流れを見せられる。茜、本作のメインヒロインであろう彼女。コトナの伝承も彼女の持つ武器に由来するものであり、コトナとの戦闘が期待される。しかしそんなのはそっちのけ。なんだっけなぁ、なんかの儀式みたいなのやるんだった筈。それを妨害受けた……かどうかは覚えてないけどまぁ儀式みたいなのする。終わり。コトナのコの字も出ませんでした。尚、主人公やはりゴミ。
本作、どうやらそれなりに悪い評価だったらしい。当時のわたしみたいにそれなりに楽しんでた人もどうやらいたみたいだが、全体的な評価としては低め。そんな中何を血迷ったのかFDが出た。そしてここからが面白い。これには追加ヒロインが登場して、わたしの記憶が間違いでなければ、えっちシーンがなかった。さらに、胸を見せつけるようなCGと、ちょっといい雰囲気になったシーンもある。しかしえっちシーンがない！！ まぁわたしはエロ過激派ではないので別に憤ったわけではないのですが、割と荒れたんだろうなぁと。
で、最終的にコトナが出ます。そこでなんか前作で散々期待させておいて本当になんもなかった主人公がまさかの覚醒します。コトナ倒します。その後今まで弱っちかった主人公がいきなりイキリ始めます。正直キモいです。物語はここで終了します。メインヒロイン昇格組もいて、彼女らのシナリオもありますが、前作と同レヴェル（一部良かった部分があるがそれだけのために買うって考えると十分ゴミ）。
とまぁ、こんな感じにもうわたしの大好きな作品なので、是非プレイしてくれると嬉しいです！
４１／１００ ５／１０
夏色ラムネ
霜月はるかの綺麗な歌声とともに、ノスタルジックな哀愁を感じさせる本作は、文字通りわたしの心に衝撃を与えた。
プレイ前の衝撃、本当に素晴らしかった。ああ、なんと綺麗な世界に、なんと美しい雰囲気だろうか。確信した、この作品は名作、そうでなくとも良作の範疇には必ず入るであろうと。そう、間違いさえ起きなければ……。
のっけからパンチ効きすぎてんだよなぁ……。なに、暫くあってない幼馴染が？ 久し振りに会ったら気持ち悪いことになってたと？ いやいや、わたしの情緒を打ち消すのもいい加減にしてくれと。前段階であんなにも綺麗な雰囲気づくりができていたのに、冒頭からこんなことになるか普通？ と、既に初っ端からわたしの心は限界でした。しかし安心してくれ！ 本作は非常に短い！ そのため1ルート終えた時点でそんな不安は消え去る。……新たなる不安、否、爆弾の出現と共に。本作の特徴と言えるであろうノスタルジックな世界観、それをまったく活かせていない。いや、このシナリオで活かせる題材があるのなら是非とも聞かせてほしいものだが。
駄菓子屋のばあちゃん、優し気で大好きなばあちゃん。そこには「性」という邪な要素の介入する余地すらなく、いかにも澄み切った場所だ。そこで、行為に及ぶなど、仏様が許してもわたしが許さない。というか冷静に考えてこれは人ん家です。あったまおかしいんじゃねぇのってことですよ。挙句の果てに、行為の後になんか違うと関係の解消を要求。？？？？ ちょーっと電波すぎてついて行けない……。
幼馴染みも、ノスタルジックな原風景も、どこにもない。あるのは何やってんだという主人公たちへの非難と取り残された虚しさ。
因みに本気の電波もいる。ほんと、どうしてこうなった……。二人いるうちの一人の男は変態でそれを隠す気もない。別に性癖なんて自由だ、でもさ、それを恰も自慢するかのように言いふらすのはキモいだけなんだよな。それと、昔「男勝りな女の子」っていうのも、いましたね。本作にも登場するんですよ。でもね、作中時間での属性は、「普段お嬢様ぶってる男勝りな女の子」だった。それは違くない？
こんな感じに心に杭刺さってるのかってレヴェルの名作です！
３３／１００ ５／１０ トマト
