スタステ2,実は前作を触ってないわたくしですが,駿河屋で安売りをしていたときに……って,いつの話なんでしょうね。とりあえず,この作品再開したときのセーヴデータの日付は2,3年前だったと思います。いくらなんでも放置しすぎじゃないっすか??? まぁ,あの頃からちょいちょいえっちげーむ離れてた時期だったから……今違うのかって言われたらはい,はい。
とはいえそれ以外に退屈してたからちょっと離れちゃったっていうのもあって,プレイ中の期待は割と低め。プレイ順はうるみ,きらら,やえ,ゆの。順番に話していきます。
ということでうるみ,彼女は見た目について,嫌いではなかったためそれ自体は〇。そして個別のお話自体も,実は見どころはあったと思っていて,というのも

これについて,ヒロインであるそもそもの事件が,うるみの父が運転中とある親子を引いてしまい,その子は帰らぬ人となってしまった。……だったはず。肝心なところスクショしてない!!
本件で重要なのは,事件を起こしたうるみの父と,その被害者であるまた別の家族。この関係においてうるみの存在は重要ではなく,このうるみの父と被害者家族の双方で完結している問題である。法律上は,という話。
なるほどたしかに,特に目新しさのあるトピックというわけではないが,面白い。これについてどういった結論を出すのか私はこの時点で非常に興味が湧いた。この時点では。俺が,救ってやるよってなガハハ。妥当ではある。妥当ではあるが,面白くはない。要はこれ救済の外にある者の救済ってわけで,敷衍していけばもっと多くのテーマに適用できる面白い結論を導き出すことができたのではないかとこれだけでも本作を惜しまずにはいられない。つまるところ本ルートは可能性はあった。しかしそれだけで終わってしまったという印象が強い。
次! きららについて。特筆すべき点はありません。
次! やえについて。特筆すべき点はありません。
最後! ゆのについて。これは素直に面白かった。ルートに入ってからなんとなく雰囲気が変わったような気がしたが,実際他のルートよりも格段に面白かった。その中でもっとも印象的だったシーンが最初の告白。敢えて主人公とゆのの姿を直接映さず,近くにおいてあるラムネの瓶越しに二人の姿が見える。これがロマンティックで,ここだけでも本ルートの価値はあるとみてよい。また,押し込められた感情を開放していくという点でもここに至るまでの過程含め一定の感動は得られる。
本作について,他個別と共通ではゆの自身明るく振る舞っていたため気付かなかったが,幼少期主人公と別れたことによる寂しさと,それに伴う実家の教育による他者との隔たり。それらを総合してずっと抱いていたゆのの孤独感,これを開示されたとき納得とともに主人公が帰ってきたことの安心感を覚えた。この点と点が繋がった感覚を知ったとき,はじめて本作の物語全体を眺めた気がする。

まるで王子様みたいで,そんな主人公のことを私は初めてかっこいいな,そう思った。
点数:68/100 文章:5/10 味:甘味,旨味