思考溜り

その名の通り、ここには思考が溜る。どんなに崇高でも、下賤でも、わたしの思考の全てはここに溜る。

『ふゆから、くるる。』感想

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ハアハアハアハアハアハア、チエミ可愛いよぉ……ぐへへへへへ……。

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これで高身長だったら完璧だったのに……と思う一方高身長となった時点で彼女の可愛さは薄れる諸刃の剣……! ああ、やはり私の性癖は修羅の道だったのですね……。まぁヴィジュアル部門では間違いなく一位搔っ攫えるくらいにはまじで好き。可愛すぎ。はあああああ。しかも本作これだけじゃないんだよな。

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宇賀島ユカリ!!! よーやく逢えた……なんと彼女身長175㎝ですって最高ですね。チエミとかいう最高すぎる顔の子いなかったら一瞬でこっち見てた。うん。でも蓋を開けてみれば性格めっちゃ好き……。うおお……これだけで買った価値ありましたよええ。最初なんか違うなぁとか思ったけど誤差よ誤差。

 

 

感想

全体として普通以上に楽しむことができた作品だった。種明かしパートにおける衝撃もかなり強い、とまではいかなくとも一定の水準は超えた。こう書くとどうにもあまりよくなかったのではないかという印象を与えそうだが、まったくそのようなことはなく、やはり全体として見た場合良い作品だと感じることができた。

というのも、後述するがテーマ性、またメッセージ性、そういったものを比較的まとまった形で感じた。確かに物足りないと感じる人の言い分もわかるし、読み終えた後の虚脱感は殆どなかった(まぁそもそもこのように視点がコロコロ変わる形式であるという時点でキャラクターへの思い入れは意識していないのだろうが)。しかし私の場合……おそらくそこを本作においてメインの情報と捉えることをしなかったのだろと思う。渡辺四季シリーズの最終作として、また今までとは違い有名なメーカーからの発売ということで些か不必要に目立ちすぎた感はある。シリーズ最終作としてすこーしパンチが弱かったことは否定しないけど!! 

”幸せでありますように”

この言葉が本作におけるすべてなのだと思う。

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また過去作既プレイ未プレイかかわらず、ライターの目的はここにあって、やはりそれが全てだったのだとも思う。

輪廻と解脱とかそこら辺の事情

作中何度も幸せになることがささやかれていた。それも一人の人物が唱えるのではなく複数人の人物が。これが何だか私にはみんなの共通意識のように思えた。また本作では「カーネーション」並びに輪廻転生的システムの採用がある。はじめこれは終わりの見えぬ無間地獄のようであり、訪れようとしている解脱ではない終わりを待っていた。それは紛れもなく不幸であって、目的の失敗にあった。しかし現状の維持は不幸を招くだけだと知って、彼女らは変化を選んだ。これが正しいことだからこそ、彼女らは解脱、即ち目的の達成を迎え得ることとなった。この行為の正しさは彼女らが人であることの証左だ。純粋なる人と違う点を挙げるとすれば、生まれてくる子を新たな命と呼ぶか新たな意識と呼ぶかの違いでしかない。最初こそ換喩的で面白い表現だと思ったが、どこまでも直截的な表現でしかなかった。針と針、そこに生まれるのは命であるはずがなく、にもかかわらず飽く迄「人間」として存在している。だから「意識」。綺麗な表現だなって、そう思った。

 

 

 

点数:78/100 文章:5/10 味:苦味、旨味